Tokyo 7th メモリーズ ナナシス7周年記念ロングインタビュー(前編)

 

 

2014年リリースのアイドル育成リズム&ADVゲームに始まり、様々なメディアミックス展開を見せてきた、ナナシスことTokyo 7th シスターズ。2021年、ナナシスは遂に7周年を迎え、更には一つの大きな転換点をも迎えようとしています。

本日は、その人生の一ページをナナシスと共に歩んできたという、くろろ(@0get_kuroro)さんをお招きして、ナナシスの7周年を記念したロングインタビューを試みました。『Tokyo 7th メモリーズ』と題しまして、ナナシスとの出会いから現在に至るまで、その思い出をたっぷりと振り返っていただきます。

合計20,000文字に渡る大ボリュームとなりましたので、前編と後編に分けてお送りいたします。

 


 

──くろろさん、こんにちは。本日はインタビュー宜しくお願い致します。

こんにちは。こちらこそ、宜しくお願い致します。

ナナシスの振り返りインタビューということで。リリース初期から追っていた訳ではないですし、網羅的に全部をカバー出来ている訳でもないんですが、自分自身の思い出をベースにして、回顧録的な感じでお話し出来たらと思います。

 

──早速ですが、Tokyo 7th シスターズに触れるようになったのはいつ頃だったのでしょうか?

明確な日付は覚えてませんが、アプリゲームをダウンロードしたのは2015年の12月辺りだったかと記憶しています。タイムラインの本当に局所、それこそ3〜4人規模のクラスターだったんですけど、そこで度々名前が上がっていて気になったんですよね。

その後、2016年の初頭に『SEVENTH HAVEN』のPVがシェアされてきたのを見て、「これは普通じゃなさそうだぞ」と興味を惹かれた覚えがあります。最新の音源を入手しようと、『Snow in "I love you"』のCDを買ったのもこの頃ですね。ただこの時期はラブライブ!への熱が高かったです。

 

──ラブライブ!はμ'sの活動終了が発表されていましたね。

そうですね。2016年3月末にファイナルライブが開催されたんですが、その時までは自身がコンテンツに割り振るリソース的なものは殆どそちらに行ってた気がします。ナナシスのアプリも、ダウンロードしたは良いけど半分放置していたような状態です。

その後、ラブライブが一区切りついた辺りで、ナナシスのライブが2016年8月に開催されるっていうのを見て。アプリでちょくちょく聴いていた音楽が良かったこともあって、是非行ってみたいなと。

このタイミングで、1stアルバムにあたる『H-A-J-I-M-A-L-B-U-M-!!』と、セブンスシスターズの『SEVENTH HAVEN』を入手したかと思います。インプレッションも軽くですがブログに残してありますね。

 

 

その後、2016年6月には1stライブである『H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!』のBDを購入しました。これもおかしな話ですが、前述したクラスター内で、唐突にこのハジマライブのBDを視聴してTwitterで実況を始めるというムーブメントがあったんですよ。その様子を側から見ていたのもあって、何となくこれはマストアイテムなのかなみたいな意識がありましたね。

 

──SNSでの評判が入り口になるのはありがちですけど、ちょっと風変わりな人達だったんですね。

でも良い人たちですよ。このBDを視聴してライブ良いなあと思ったんですが、4Uの『Hello...my friend』の曲振りの時に「EPISODE 4U、勿論皆さん読んでくれてますよね?」みたいなくだりがあったんですよね。ここで「あっ、俺…………読んでない…………」ってなったので、視聴後に読み始めたかと思います。

このタイミングを機にアプリをちゃんと触るようになって、エピソードも読んでいくようになりました。初めて課金したのもこの頃でしたかね。課金する行為のことを皆さんが「2034年に送金する」と呼んでたのが好きでした。イベントでも報酬2枚獲りのボーダーを狙い出したかと思います。

 

──スミレちゃんをボコボコにするなよ。○すぞ。

キレるタイミングがイミワカなんだよな。

 

──2016年6月には2ndアルバム、『Are You Ready 7th-TYPES??』 が発売となりました。

特典を目当てにタワーレコードで購入しました。ハルとコニーがタワレコの制服着てるイラストのクリアファイルでしたね。

ユニット曲では『さよならレイニーレイディ』と『セカイのヒミツ』が特に気に入りましたね。歌詞が抜群に良いなあと。赤盤の『Intro』〜『SEVENTH HAVEN』の流れも格好良くて、この部分を聴きまくってライブへのモチベーションを高めていました。

 

──そして2016年8月の2ndライブ『INTO THE 2ND GEAR』当日を迎えるわけですね。

はい。初めての参加でしたので、かなり心待ちにしていました。

この日は恐ろしいくらいに快晴で、でも空にはでっかい雲が浮かんでいて、『FUNBARE☆RUNNER』の「見上げれば青と入道雲」という歌詞みたいだなと思ったのが印象深いですね。「いや、これ出来すぎだろ……」って思ってました。

あくまでも仮定の話なんですけど、例えば、もしもこの日が土砂振りの雨だったとしたら、自分はこんなにハマってなかったかもな……って冗談抜きに考えることがあります。この日の出来事は、天気も含めて自分の中でセットになってますね。

ライブですが、自分は夜の公演に参加しました。本当に衝撃的で、ライブの感想をブログに書いたというか、書き殴りました。稚拙な言葉ですが、「こいつめっちゃ衝撃受けてるやん」と思える温度感はあるので、書き残しておいて良かったかなと思います。

 

このライブには、前述したクラスターの支配人も来ていたんですよ。昼公演に参加してる人、夜公演に参加してる人とそれぞれ居まして。夜公演に来てるっぽい人をタイムラインで見かけて、開演前に僕の方から声をかけて話をしました。

今でこそオタクと飲みに行ったりするのは全く抵抗なくて軽率にやるんですけど、当時はそういう経験は殆どなかったので、緊張したのを覚えています。DMの文章まで打ち終えてから(いや辞めておくか……迷惑かもしれないし……)とパシフィコ前で悶々とするのをやってましたね。最終的には送信出来て、開演前に挨拶することが叶いました。

ライブ終わりにも合流して、酒を飲むでもなくカフェに入ってライブの感想を言い合ったのを覚えています。2人で話している際に、もう1人夜公演に来ている共通のフォロワーさんがいることが分かって、気が大きくなっていたのでこちらにも声を掛けさせてもらい、最終的には3人でお話しました。ライブ自体のインパクトもそうですけど、こうやって同じコンテンツのオタクと交流するっていう原体験は間違いなくここだったので、自身の人生に大きな影響があった日だったと思います。 

 

──めちゃくちゃ自分語りしますね。

この先もこんな感じですよ。

 

──2ndライブの次は2017年1月に大阪で2.5ライブ『INTO THE 2ND GEAR 2.5』がありましたね。

そうですね。昼公演、夜公演とありましたが、昼公演だけの参加でした。大阪のゲーマーズだったかと思うんですが、2ndライブの衣装展だったり過去のライブのグッズ販売をやっていたので、それを見てから会場であるなんばハッチに向かったと思います。

ライブはオールスタンディング形式で、これまで参加したナナシスのライブの中では一番近くで演者を見られた日でした。ただこの日は前方でファン同士の格闘があったみたいで、あまり良くない形で話題になっていた記憶もありますね。キャストからも注意喚起のツイートが出たりと……。

でもライブは良かったし、レジェンドやライバルが不在の中、ナナスタだけで作ったライブというのが貴重でしたね。手作り感というか、2ndライブがぶん殴る感じだったのに対して、2.5ライブは心理的な距離の近さを感じたというか。その辺りのことは別で記事にしています。映像化も全編はされていないので、参加して良かったなと思います。

 

このライブでまた、フォロワーを通じて新しく知り合った方がいまして。その日が初対面でしたが(Twitterは少し前に相互になっていた)意気投合させていただいて、二人で新大阪の居酒屋で日本酒を飲みました。「好きなキャラ誰なんすか?」みたいな初々しい会話をしてましたね。東京への新幹線も一緒に乗ってパンフレット見ながら帰った覚えがあります。

 

──この後、2017年4月に『t7s Longing for summer Again And Again ~ハルカゼ~』が発売され、3rdライブ『CHAIN THE BLOSSOM』へと続きます。

『ハルカゼ』の発売がライブの直前だったんですが、このアニメーションを見て心底感動したのを覚えています。事前公開のPVの時点でもただならぬ雰囲気は漂っていましたが、期待を越えて素晴らしかったですね。部屋の電気を暗くして繰り返し観てました。

特典の小説とインタビューも凄い内容で、ナナシスと茂木伸太郎に着いていくぞと改めて思ったのはこの瞬間でした。発売週の土日にすぐライブだったので、気持ちの整理が大変でしたね。『ハルカゼ』の発売前に先行上映会とトークショーがあったようなので、参加しなかったのが心残りです。

3rdライブも本当に素晴らしくて、このライブのBDは何度も見てますね。やっぱり『ハルカゼ』は演出も含めて感動しました。Le☆S☆Caは完璧な仕上がりでしたし、QoPはこの3rdライブが初登場だったんですけど圧巻のパフォーマンスでした。野村麻衣子さんの凄さが知れ渡った瞬間だったんじゃないでしょうか。4Uの単独ライブが発表されたのもこの時でしたね。

公演前後の空き時間は、フォロワーと幕張のサブウェイで時間を潰したりしてました。フォロワーのフォロワーも何人か集ってきて、初めて知り合った人もいたり、逆に自分が引き合わせるような形にもなったり。最終日の終演後には、幕張のサイゼリヤで感想を言い合ったのも良い思い出です。

このハルカゼ〜3rdライブの流れで特大感情になったので、ブログに何かしら書き残そうと頑張って記事にしました。頑張ってはいるんですが、読み返すと相当しっちゃかめっちゃかです。でもまあ熱量は今読んでも感じ取れるので、鉄は熱いうちに打てってやつですね。

 

──ハルカゼと3rdライブへの参加で、ナナシス熱がかなり高まっているように見えますね。

まさにそうだったと思います。アプリのイベントもしばらくの間は頑張ってました。ライブ直後に課題曲をハルカゼにしたTTNNが開催されていて、これも真面目に走りましたね。ただこのTTNNの期間がなぜか2週間あったんですよ。

ハルカゼの譜面ってめちゃくちゃ難易度低くて、あんまり上手じゃなかった自分でも簡単にフルコン出来たんですけど、裏を返せばそれくらい退屈なんですよね。正直なところ最後の数日間はしんどかったです。それでも仕事中はスタミナの回復に合わせて会社のトイレに駆け込んでました。

 

──これ以降、ライブイベントは翌2018年1月の4U単独公演まで空いてしまいます。どんな感じでナナシスとは付き合っていたんでしょうか。

2017年7月に、セブンスシスターズの新曲『WORLD'S END』が出ましたね。前作が『SEVENTH HAVEN』だったので相当ハードルは上がっていたと思いますが、一切引けを取らない曲でした。

この『WORLD’S END』はセブンスシスターズのインディーズ時代の楽曲っていう設定だったんですよね。PVが若干意味深だったのと、アプリ内でも特設ページみたいなものが用意されて、楽曲の背景にあるストーリーがそこで垣間見えるようになっていて。

当時のセブンスシスターズはかなりの部分が謎に包まれていたんですよ。それを自分の中で整理するという意味でも、この『WORLD'S END』を中心に据えてセブンスシスターズ関連の考察みたいなことをして、ブログで公開しました。

 

──この記事は結構反響があったとか。

セブンスシスターズってずっと謎だったので、多分みんな色々考えたり糸口を探していたんだろうなと。検索エンジンからアクセスしてくる人が非常に多かったです。特に、セブンスシスターズ周りの展開に動きがあった時なんかは顕著に増えましたね。

エゴサしたら結構面白いとか見方が変わったとか言ってもらえてました。この記事を読んでTwitterをフォローしてくれた人も居ましたね。読み返すと的外れなことも書いてるんですけど。

その後、2017年8月にはコミケがありましたね。ナナシスのブースも出展していたんですが、そこでグッズのお渡し会が開催されたんですよ。グッズ買ったらそれを手渡ししてくれるっていう。

敬称略で言いますけど、1日目は前田・川崎・野村・広瀬の4人で、前田・川崎ペアが商品を、野村・広瀬ペアがフライヤーを手渡ししてくれる。2日目は篠田・高井・中村・桑原の4人で、篠田・高井ペアが商品を、中村・桑原ペアがフライヤーを手渡ししてくれるという内訳でした。ナナシスの声優と接近する経験は無かったのですごい緊張しました。篠田みなみさんの実物が小さかったのが印象に残ってます。あんなにダンスで存在感あるのに。

この時期には777☆SISTERSの新曲『スタートライン』も発売されました。ただ、ライブから時間も空いてるし、イベントとかもそんなに無かったので、ナナシスに対するモチベーションを保つのは大変な時期だったかもしれません。

アプリのアクティブユーザーも伸び悩んでいて、「このままではヤバイのでは〜」って勝手に騒いでいた記憶があります。この頃にはi-n-g要素とかも追加されてたんですけど、i-n-gのレベル上げないと一部シナリオが読めなかったりと、新規ユーザーには厳しい仕様になってた気がします。

 

──実際、4Uの単独ライブを除くと2018年7月までナナスタが出演するライブは無い訳ですもんね。

更に1年くらい待たされるの知らずに騒いでるの滑稽に見えてきましたね。割と真面目にDonuts社の心配とかしてました。その過程で『単車の虎』というタイトルがDonuts社の一番の収益源になっているらしいぞという話題になったり。もしかすると『単車の虎』に助けられていた時期はあったのかもしれません。

話が前後しますけど、2017年7月には陣取りゲームこと『7th LIVE JACK』の第1回が開催されましたね。これもテコ入れ的な面があったのだと思いますが……。開発陣には失礼ですけど、結構迷走してたゲームだったように思います。最大瞬間風速的な盛り上がりはありましたが。

戦略性も多少はありましたが殆ど作業ゲーでしたし。消費ポイントがカリスマポイントだったので、ひたすらカリスマドーナツを食べ続けて、敵陣にポチポチ攻撃を仕掛けるっていう、理性との闘いでしたね。

キャラクターを6チームに割り振ってのチーム戦なんですけど、そのパワーバランスもバラバラだったりで。特に一番最初のチームクローバーは強すぎて、序盤でヘイトを買いすぎて袋叩きに合うっていうのがありました。それはそれでめちゃくちゃ面白かったんですけどね。

 

──チームクローバーにはマコトが居たんですよね。一部では玉坂マコト帝国と呼ばれていました。

担当キャラクターを最初に選ぶんですけど、そのキャラクターを選んだユーザー間でのランキング報酬なんかもあって。お兄ちゃん兵団が猛威を振るっていました。あれでキャラクターの人気分布が可視化されたように思えて、ある意味貴重だったかもしれません。

2017年9月には3rdライブの円盤が出たので、これを見返したりライブ音源CDを聴いたりして2034年を感じていたように思います。

 

──2017年11月には4Uのアルバム『The Present "4U"』が発売。そしてアプリの大型アップデートがありました。

4Uのアルバムは「本当に出るんだな」っていう感慨がありましたね。別に疑っていたわけじゃないですけど、ユニットの単独アルバムというのは初めてのことだったので。良いアルバムでしたし、翌年のライブに向けてかなり聴いてました。ドラマトラックも好きです。

あと、このアルバムの発売に合わせて、池袋でリリースイベントが行われていたんですよ。そこに足を運んだ時に色々思うことがあったので、ブログもまた更新しています。

  

 

ゲームの大型アップデートは大きな転機でしたね。t7s_staffさんは「発表があるので18時にTwitterに集合してください!」みたいなのをよくやるんですけど、この時は一体何なんだろうって思ってました。前から心配していたアクティブユーザーも回復してなかったと思うので、良くない方の発表も脳裏をよぎった気がします。

ただ実際は、音ゲー部分の改修アップデートをしますよという話で。2レーンの音ゲーが廃止されて、7レーンの音ゲーに生まれ変わることとなりました。アップデート直後は新しく始めた人も多かったですし、それまで離れ気味だった人も戻って来たりで、みんなナナシスやってたイメージですね。リザルト画面のシェア画像が無限に流れてきて、楽曲クリア報酬でセブンスコインが貰えたからガチャもガンガン回ってて。今思うと異様な光景ですけど、あの一体感は楽しかった。

2レーンの音ゲーはこれを機にプレイ出来なくなってしまって、そこは残念でしたね。珍しいタイプでしたし、タップ音も爽快で好きでした。曲によって判定の厳しさが違ったのは面白かったですけど。

 

──『Winning Day』の判定とか相当緩かったですもんね。

明らかにこれ判定違うだろってなってたら、アップデートの時に「楽曲毎に判定が異なっていたのを直しました」って言ってましたね。音ゲーでそんなことあるんだって思いました。

なんだかんだで愛されてた2レーンの音ゲーですが、アップデート前に支配人が譜面の詳細を書き残してくださった記事がありまして。アプリゲームって、サービス終了したり変更があると内容を振り返るのが難しい面があるので、そういう記録は資料的価値も高いですよね。

 

──2017年11月は盛りだくさんですが、このタイミングでブログ記事も投稿しています。

「誰かの背中を押す」っていうナナシスのテーマを取り上げたような記事を書きました。『スタートライン』の発売があったので何か書きたいって思ってたんですけど、形になったのはこの時期という。音ゲー大型アップデートの前には仕上げたいなと思ってましたね。

自分のことを棚に上げて偉そうにポエムみたいなことを書いています。今これ書けって言われても絶対書けないでしょうね。当時はここで紹介してる楽曲をひたすら聴きまくっていて、自分もやりたいこと見つけなきゃなあとか思いながら仕事に行ってましたね。

 

反響というか良かったと言って下さる声もあって、これきっかけで相互フォロワーになった方も結構います。あと、この記事を受けて「自分もナナシスについて文章を残そう」と思ってくれたという方もいて。バトンが繋がっていくような感じがして嬉しかったですね。

 

──2017年の冬コミでは公式同人誌第2弾の『OMOIDE IN MY HAND』が発売されました。

ルイとマナの表紙が話題になりましたね。告知のタイミングでキービジュアルが出ていて、当時はセブンスに関する考察が相当熱かったように思います。あとタイトルがタイトルだったので、茂木さんらしいねみたいな盛り上がりも見せてました。

自分は1日目に行って入手しました。ブースも結構な盛況でしたね。公式同人誌ってなんなんだ?っていうのは今でも思ってますが。

 

──さて、年は変わって2018年1月。まず4Uの単独公演がありました。

1月が大阪公演、2月が東京公演でしたよね。大阪公演には夜行バスで向かったんですけど、隣に座ってたのが支配人だったっていうレアイベントがありました。

 

会場がライブハウスで、オルスタで生バンドで……と最高の舞台でした。ライブ自体も流石4U、バカ楽しくて2ndライブ以上に興奮した記憶があります。『SAKURA』と『You Can't Win』のカバーも高まりましたね。4Uの凄さを思い知らされたライブでした。

この時はフォロワーさんを通じて関西の支配人と知り合う機会もありまして。大阪で飲んだのが楽しかったです。遠征になるし行こうか迷ったライブでもあったんですけど、参加して良かったなと思います。

2月の東京公演にも参加しまして、こちらはドームシティホールでの開催でした。この時は2ndライブと2.5ライブで会った人たちがうまい具合に集結していて、終演後に飲みに行きましたね。この日は朝まで飲みました。楽しかったです。

 

──ここから2018年7月の武道館ライブまでは、しばらく期間が空きますよね。

そうですね。この間にCi+LUSがデビューして、お兄ちゃんたちが踊り狂っていたように思います。新カードの時はガチャ通知が凄かったですね。NI+CORAの妹分っていう設定も意外性があって面白かったです。

あとは2018年2月にリットーミュージックからナナシスの音楽解説本が出ました。文量がえげつなくて、一日では読み切れなかったのを覚えています。あと表紙が最高過ぎる。

 

武道館ライブ直前の2018年6月には『THE STRAIGHT LIGHT』が出ましたね。3枚目のアルバムということになるでしょうか。これが本当に良いアルバムでした。トレーラーで『プレシャス・セトラ』を聴いた時とか(なんだこの凄い曲は……)って恐れ慄いてましたね。フル聴いたらもっと凄かった。

このアルバムのジャケットと、武道館ライブのキービジュアルもそうなんですが、キャラクターが円陣組んでて表情が見えないんですよ。アイドルコンテンツの、それも勝負プロダクトでこういう魅せ方するって、相変わらず尖り方が違うなって思ってました。

 

──『BOLERO』辺りのMr.Childrenくらい尖ってますよね。

あ、そういうのは別にいらないですよ。

 

──カイジの顎くらい?

雑になるのやめろ。

 

──このアルバムは周りでも本当に評判が良かった印象です。

『スタートライン』と『STAY☆GOLD』が、アルバムの流れで聴くとシングルで聴いていた時より染みるというか、スッと入ってくる感じがしたんですよね。茂木総監督が書き下ろしたインストトラックが2曲収録されてたのも大きかった。Disc1の完成度というか纏まりの良さは凄かったです。

あとは『14歳のサマーソーダ』で色々とめちゃくちゃになって怪文書を書きましたね。サンボンリボンの話とかしてます。 

 

 

──そして2018年7月20日。武道館公演こと、メモリアルライブ『Melody in the Pocket』の当日を迎えます。

来ましたね、武道館。この日はめちゃくちゃ晴れてて、まさしく夏本番という感じだったのが印象深いです。グッズ販売の列に並んでるだけで汗だくになりました。

ライブに関しては感想を文章などに残せていないのが心残りですが、冒頭の登場シーンから感極まりましたね。2ndライブ~3rdライブの頃ってそんなに楽曲が増えてなくて、777☆SISTERS派生ユニットは特にセトリが固定になりがちだったんですけど、この日は新曲もあって最高でした。

ラストの『STAY☆GOLD』の光景はもう、歌詞の通り奇跡でしたね。『またあした』の合唱も、会場が一体になっていて。凄いものを見ました。

後にこのライブ自体がモチーフとなってEP4.0に登場するんですよね。Tokyo 7th シスターズというコンテンツにおいてもターニングポイントとなった、本当に重要な瞬間、空間だったんだと改めて思います。

 

──ナナスタのメンバーだけで平日の武道館を埋めてみせたのも凄かったです。

そうですね。キャストが発表されてレジェンドやライバルが不在だと分かった時は、「流石にチケット余るんじゃないの?」という声が大半でしたし、自分もそう思ってました。SOLD OUTのお知らせがあったときは感慨深かったです。

ライブが1日程のみ、1公演のみだったというのも手伝って、この日はTwitterの支配人大集合の様相を呈していました。打ち上げが某所の■の蔵で行われて、顔馴染みのフォロワーから、初めて会う長年の相互フォロワー、RTで見たことあるフォロワーのフォロワー、鍵垢で知りようのなかったフォロワーのフォロワー、そしてそのフォロワー……とにかくごちゃ混ぜになって朝まで泥酔しました。

 

──噂に伝え聞く『2034年の■の蔵』ですね。

ライブが最高だったので、テンションも変になってたんでしょう。自分は初対面の方も多かったんですが、何かずっと楽しかったです。

周りのお客さんが帰ってからはフロアが貸し切り状態になって、スマホで音楽流して歌ったり踊ったりしてました。『FUNBARE☆RUNNER』を流して振付を真似するっていうのをやりましたけど、バトンパスが繋がった記憶があるので少なくとも12人以上は居たんじゃないかと思います。午前3〜4時くらいの出来事だったような。

 

──迷惑行為では?

店員さんは「こいつら早く帰んないかな」って気持ちだったと思います。すいませんでした。

 


 

後編に続きます!