Atelier LadyBird『バルーン』(2026.7.1 視聴)
Youtubeショートを流し見していたときに、全く関係ないゲーム動画のBGMとして使われていたのだが、良い曲だなと思ったのでフルも聴いてみたところかなり刺さった。Atelier LadyBirdは音楽制作ユニットということで、ボーカリストに楽曲を提供している作曲家集団のようだ。
2017年発表なので今から10年弱も前の作品だが、音像や雰囲気としては更にもう10年くらい前、ゼロ年代を思わせるような懐かしい雰囲気があって良かった(↓放課後オレンジの段落でも後述)。エモーショナルなギターが印象的かつ好み。他の楽曲でもよく登場するので、これを得意としているのかも。
Atelier LadyBird featuring 小見川千明『放課後オレンジ』(2026.7.1 視聴)
上述の『バルーン』からのDigで辿り着いた楽曲で、『夢見るグラビティ』に収録。どういう経緯で製作されたのか分からないけど、小見川千明さんとAtelier LadyBirdのコンピレーションアルバムということになるか。M3で販売されたようだ。
小見川千明さんの歌声が非常に良くて、牧野由依さんを思わせる。というかぶっちゃけて言うと、曲調や進行もARIA主題歌の『シンフォニー』を思わせるものだった。ARIAの挿入歌として流れていても違和感がないなと感じてしまうほど。
『バルーン』にも共通するんだけど、一曲を通して物語を感じられるドラマチックな展開で、聴き応えがあって満足感がある。最近の楽曲(主語デカ)にはない構成というか、腰を据えてフルでじっくり聴くことを前提にした音楽の型だなという感じがする。Cメロからぐんぐん盛り上がっていくところもゼロ年代っぽい。適切な語彙を持っておらず、感覚的にしか語れないのだけど。
ゼロ年代らしい音楽の型を感じる一方で、Atelier LadyBirdとの出会いは令和コンテンツの筆頭であるYouTubeショートだったというのが、また皮肉というか数奇なものだなと思う。
小見川千明さんには、もっと音楽活動をしてもらいたいなと感じる。キャラソンリリースや、ソロ音楽活動もしているようだが、近年はやや低速気味な感じで、楽曲数も多くない。『swing, sing』の主要キャストとしてクレジットされていて、同コンテンツの音楽が非常に良いので、これの稼働が増えてくれると嬉しいのだけど。
小松海佑単独公演「冷凍」一部(2026.7.1 参加)

漫談家である小松海佑さんの単独公演に参加。小松海佑さんの公演には過去にも一度参加したことがあったが、その時は広めのホールでの開催で、座席としても舞台と距離のある座席での参加だった。今回は、新世界の小劇場での開催ということもあり、前方2列目という距離感で迫力を感じることが出来たのが嬉しかった。
文章に書き起こすのもナンセンスだけど、『脱衣所』における「ズボン1枚脱いだらパンツなのに対して、パンツ1枚脱いだら金玉なのは、明らかにデザインのバランスが取れておらず、同じデザイナーを起用した方が良い」というくだりが特に好きだった。あとは本筋でないのでどの噺だったか忘れたけど、「なんかサイコロ振ってるめちゃくちゃ偉い芸人いたじゃないですか」というジャブ的なくだりも良かった。
小松海佑さんの漫談をあえて言い表すと、「超高度なあるある」ということになるのだろうか。ニッチな着眼点に思えて、実は誰もが密かに感じたことがある、そんな絶妙な場所を突いてくる感覚。そこにスポットライトを当てて、拾い上げるかどうかの違い。物事のこういう側面、自分たち拾ってますよ、という選民思想や連帯感。このあたり、やはりナンセンスかもしれないけど突き詰めて言語化したい気持ちがある。
どんまい! -Don't Mind-(2026.7.23 視聴)

NHK総合テレビの23:00~23:15(よるドラシリーズ)でテレビドラマ化され、2005年11月14日から12月22日まで放送された。連続24回。2006年度からの番組全面改定のため、よるドラシリーズの新規放送としてはこれが最終作品となった。主演は連続ドラマ初主演となる相武紗季。 -Wikipedia
2005年にNHKで放送されていた相武紗季さん主演のドラマ。DVDを買ってから長らく積んでいた(購入履歴を見たら2020年6月だった)のをこの機会に視聴した。
NHKの連続ドラマということで、ライトめな話を想像していた。実際、主人公の明るいキャラクターも手伝って暗い印象はないのだけど、介護施設が舞台ということもあって、扱っているテーマは重厚で深いものだった。30代の今になって視聴したのは良かった気もする。他人事とは思えず自分と重ねる面もあったり、登場人物の言葉も深くて響くものが多かった。中だるみもなく、無駄な尺のない濃いストーリーになっていたと思う。
様々なシーンにおける介護に付随して発生する家族関係・遺産相続といった血縁間での問題にとどまらず、老人ホームでの人間関係など、要介護者を取り巻く周囲の人物にまでスポットライトは広がっていく。
介護が必要になった場合、本人も関係者もそれまでと全く同じ生活を送ることは不可能な訳で、大なり小なり変化や引力が生まれると言える。それは良いきっかけにも悪いきっかけにもなり得る大きな変化だけど、本作では悪い方向に傾きかけているところを主人公たちの介入で良い方向へと導いていく展開が多かった。まだ自分には直接介護に関わるような瞬間は来ていないが、やり方次第でポジティブな方向に持っていけるかもという将来の希望にもなった気がする。
相武紗季さんの演技はかなり役にハマっていて、これまで見てきた中でも最も適役だったように思う。快活で笑顔が輝いているような役柄が似合う。演じている面は勿論あると思うけど、素の姿がこんな感じなのかなと思わせる。この路線の配役をもっと継続してもらうことが出来ていれば、女優としてのキャリアもまた違ったものになっていたのではないかと思う。
淡野恵子さんの演技が素晴らしかった。自然体で違和感のない演技。相武さんの役と隣り合わせになって眠るシーンが感動的だった。
プロジェクト・ヘイル・メアリー(映画)(2026.7.8 視聴)
プロジェクト・ヘイル・メアリーの映画。劇場公開中に観に行きたかったけど、タイミングが合わず行けずじまいだった。早くもアマプラで配信開始になったので視聴。
脚本に関しては、原作とは結構違うアプローチになっていて、これはこれで面白かったけど圧倒的に原作の方が好きだった。原作の、グレースが藁にも縋るように思考をフル回転させ、化学の知識も総動員しながら自身の置かれた状況を紐解いていくところが好きだったので、その辺りがオミットされてしまっていたのは残念。
化学パートを削った代わりに、ロッキーとのバディものという側面が強化されている――公開当時こんな評を見た記憶があるが、その割には双方のコミュニケーション確立までが結構あっさりしていたり、ダイジェストで片付けられてしまったりと、あまり蓄積されたものを感じることが出来なくて、そちらの楽しみ方もあまり出来なかった。
全体的にコミカル色が強くなっていて、緊張感が無かったのも要因かもしれない。結末を知っていたからかもしれないが、クライマックスでロッキーがピンチになっても、まあどうせ助かるだろうねという空気感があった。原作でも主人公グレースの語り口は癖があってコミカルな印象はあったけど、もう少し緊迫感だったり、底知れない孤独感があった気がする。
グレースのキャラクターに関して言えば、ライアン・ゴズリングの英語の発音も少し気になった。かなり癖と訛りのある発音だったのではないかと思う。科学オタクというキャラクターには合っていたけど、これもコミカル色の増加に寄与してしまった気もする。これらすべては意図的なものだったかもしれないけど、自分としてはあまり好きではなかった。
散々書いたけど、この作品を映像化してくれたというだけでもお釣りが来るほどに素晴らしかった。ロッキーは動きが愛らしくて可愛かったし、キセノナイトやアストロファージ、宇宙船の造形など具体的なイメージが描かれたのは興奮した。
Tokyo 7th シスターズ 2053 3rd Live CrossNova(2026年07月29日(水) 配信視聴)
ナナシスのサービス終了が間近となってきたのでエピソードを今になって読み始めたのと、2053 3rdライブも配信で視聴した。エピソードについては茂木総監督の頃の筆力やエネルギーには届かないと感じるものの、エンタメとして面白いし設定も練られているなと思うので、完結までどう進んでいくかは楽しみ。
ライブはそれぞれのユニットや楽曲では当然良いシーンがあったものの、ライブ全体で見たときのメッセージ性みたいなものはあまり無かった気がする。ナンバリングライブであるにも関わらず、エピソードとの関連もあまり感じられなかったので、そこは残念なポイントだった。

(サムネ用)

