2020年の12ヶ月を楽曲で振り返る

去年の、それも身内での企画ですが、月単位で2020年の楽曲を振り返ろうという企画をやりました。

その月に発表された楽曲に限らず、個人的によく聴いてたとか、そのタイミングで見つけて好きになったとか、ライブで聴いたとか、ともかく超個人的な理由で選出してもOKいうルール。2020年の楽曲を振り返るというより、楽曲で振り返る自分の2020年という方が近いかもしれない。そんな訳で記事タイトルはそちらに寄せた。

 

【1月】ミスターフィクサー

ミスターフィクサー

ミスターフィクサー

  • 発売日: 2020/01/06
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: Sou
作詞者: Sou・RUCCA
作曲者: 神谷志龍
備考: 『ID: INVADED イド:インヴェイデッド』OP

楽曲単体というより、アニメとセットで選んだ。実際に見始めたのは後半に入ってからだったので、本来は1月は適任ではないのだが、他との兼ね合いでここに入れた。適当か?

まあとにかくアニメが物凄く面白かった。このクールは他をあんまり見てなかったのもあって印象深い。坂井戸が家族の夢から醒めるエピソードは泣いた。

 

【2月】人生はワルツ

アニメ 22/7 Vol.4(完全生産限定版) [Blu-ray]

アニメ 22/7 Vol.4(完全生産限定版) [Blu-ray]

  • 発売日: 2020/07/15
  • メディア: Blu-ray
 

アーティスト: 戸田ジュン(海乃るり)
作詞者: 秋元康
作曲者: 鈴木航海
備考: 『22/7』第7話ED

22/7のアニメにはめちゃくちゃ期待していたんですが、褒められた出来ではなかったなというのが正直な感想。『あの日の彼女たち』でハードルを上げすぎていたというのもある。でも第7話『ハッピー☆ジェット☆コースター』の出来は非常によかった。7話はナナニジオタクで旅行してた時に宿で一緒に見たエピソードだったので、そういう意味でも印象深い。

『人生はワルツ』はリアルライブでも魅力が増していて、海乃るりさんが戸田ジュンを演じている事実の素晴らしさに感嘆してしまう。海乃さんのキャラクターを纏う力はメンバー内でも随一であるように思う。

 

【3月】翠緑と紅蓮

翠緑と紅蓮

翠緑と紅蓮

  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: 吉廻千代 (高橋未奈美)/黒川亜理紗 (安井咲希)
作詞者: やぎぬまかな
作曲者: やぎぬまかな
備考: 『バンめし♪』 Blanc Bunny Bandit

『バンめし♪』の楽曲。しっとりジャズテイストで聞き心地が良い。『バンめし♪』は『ひなビタ♪』の姉妹コンテンツで楽曲の作り方も似ているように思う。キャラクターに明確な音楽属性を与えて、ソロではその属性をベースとした楽曲を出しつつ、デュオで混合させたり破壊してみたり。

アリーシャこと黒川亜里沙はカルト電波チックな行進曲が主属性と言えるが、この『翠緑と紅蓮』ではその一面は良い具合に抑えられている。ストーリーを追えていないのでそっちも読み込んでいればその辺りのカラクリなんかも分かるのかもしれない。

 

【4月】WANING MOON

WANING MOON(初回限定盤)

WANING MOON(初回限定盤)

  • アーティスト:MELLOW MELLOW
  • 発売日: 2019/10/02
  • メディア: CD
 

アーティスト: MELLOW MELLOW
作詞者: 深川琴美
作曲者: 宮野弦士

MELLOW MELLOWには結構ハマって、緊急事態宣言下だというのにリリースイベントにも足を運んでしまった。結局その一回きりで途切れてしまっているが。

MELLOW MELLOWに多くの楽曲を提供している宮野弦士さんはフィロソフィーのダンスにおいても専属コンポーザー的な立ち位置にいたので、フィロのスが好きだったら刺さるのでは無いかと思う。フィロのスのソウルフルなテイストは鳴りを潜めているが、軽快で踊れて可愛らしいナンバーが揃っている。

『WANING MOON』はそんな楽曲群の中では少し落ち着いた曲調だが、3人の歌声の美しさとメロウな雰囲気が素晴らしい。ドライブの帰り道なんかは最高シチュエーションかもしれない。

 

【5月】逆さまのガウディ

逆さまのガウディ

逆さまのガウディ

  • 発売日: 2020/05/20
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: 厚木那奈美(Run Girls, Run!)
作詞者: 只野菜摘
作曲者: 広川恵一(MONACA)

ランガちゃんさんの楽曲は石濱さんの楽曲を好きになることが多く、『秋いろツイード』、『サクラジェラート』、『スノウ・グライダー』辺りが個人的に気に入っていた。

5月に出たアルバムに収録の『水着とスイカ』も石濱さん作曲で、これによって四季が一周するというお墨付きもあったのだが、このアルバムでは『逆さまのガウディ』がとにかく凄かったと言う他ない。リッチなサウンド、メロディー、展開、いずれも素晴らしくて、聴いていて「楽しい!」という気分になる。

 

【6月】Fake.Fake.Fake

Fake.Fake.Fake

Fake.Fake.Fake

  • 発売日: 2019/04/30
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 


【7thオリジナルソング】Fake.Fake.Fake/AZKi【AZKi BLaCK】

アーティスト: AZKi BLaCK(ホロライブ)
作詞者: 田仲圭太
作曲者: 田仲圭太
備考: 『アズールレーン』BGM

アズールレーンのBGMとして使われたことがあるらしいが知らなかった。YouTubeで何となくMVを見て好きになった楽曲。どうやって辿り着いたのかは思い出せない。

MVに登場しているのは湊あくあというVtuberだが、歌っているのはAZkiというVtuber。いずれもホロライブの所属である。Vtuberというよりバーチャルライバーの方が立ち位置としては近いだろうか。

この手のロックテイストでBPMの速い、いわゆる『強い曲』はそんなに好きになることはないのだが、クリアに突き抜けた爽快なサウンドや力強い歌詞、そしてMVの映像など全部含めて鮮烈に記憶に残った楽曲だった。ちなみに『全てはフェイク』という歌詞で終わる。Mr.Childrenかな?

 

【7月】Move Mountains

Move Mountains

Move Mountains

  • 発売日: 2019/07/31
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: アンジェラ(Alisa)
作詞者: Lido
作曲者: Lido
備考: 『キャロル&チューズデイ』挿入歌

この時期にNETFLIXに登録して『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』と『キャロル&チューズデイ』を見た。あと海外ドラマの『ブレイキング・バッド』も見た。『ブレイキング・バッド』はマジで面白い。

『キャロル&チューズデイ』のアニメは設定が大味でご都合主義を感じる展開も多かったが、音楽へのこだわりやメッセージ性で最終的には「良いモン見たな」と思っている自分がいた。細かいあれこれを力でねじ伏せられたような感覚だ。特に最終回の『Mother』は美しいグランドフィナーレだった。

楽曲は全て英詞で『Move Mountain』も同様なのだが、この歌詞がすごく良かった。ボーカルも海外仕込みのアーティストを起用していて素晴らしい。

 

【8月】Angel Snow

Angel Snow

Angel Snow

  • 発売日: 2019/10/05
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: れみ from STAR ANIS
作詞者: こだまさおり
作曲者: 田中秀和
備考: 『アイカツ!』挿入歌

7月~9月にかけてアイカツ!無印を履修した。178話+劇場版という大ボリュームだったのでアイカツ見る以外のことをしていなかった気がする。特に8月はどっぷりアイカツだった。それもまたアイカツだね。

『Angel Snow』は最初に聞いたときに良い曲過ぎて感動した。『Poppin' Bubbles』や『ハッピークレッシェンド』も迷ったけど、1曲選ぶとしたら『Angel Snow』かな。有栖川おとめの初登場回辺りかな、星宮いちごに負けて悔しくて泣いちゃうところが好きなんですよね。

 

 【9月】Mani Mani

Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)

Mani Mani(Prod. TAKU INOUE)

  • 発売日: 2020/08/21
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: 東雲和音(CV:天音みほ)
作詞者: MCTC
作曲者: Taku Inoue
備考: 『電音部』アキバエリア

電音部について知っていることは殆どない。俺たちは雰囲気で電音部を聴いている。

好きですよね、TAKU INOUEのエッチな曲。『いただきバベル』や『Good night baby』なんかも良い曲だった。

 

【10月】(a)SLOW STAR

LOUD CUT

LOUD CUT

 

アーティスト: SWINGING POPSICLE
作詞者: 藤島美音子
作曲者: 平田博信
備考: 『スマガ』(Nitro+)主題歌

『スマガ』というエロゲの主題歌。この時期にSWINGING POPSICLEにハマったので選出。サブスクにある『transit』というアルバムが人生メガトン級に気に入っているので是非聴いてみてほしい。

耳障りの良いアコースティックギターを中心としたバンドサウンドがミドルテンポで進むメロディを柔らかく支え、清涼感のあるボーカルと相まって多幸感溢れる音像を作り出している。4分弱で終わってしまうのが勿体無いと思ってしまうほどだ。

  

【11月】LET'S CLIMB↑

LET'S CLIMB↑

LET'S CLIMB↑

  • 発売日: 2020/11/25
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: 花宮女子クライミング部
作詞者: 安藤紗々
作曲者: 神田ジョン
備考: 『いわかける』ED

『いわかける!』がダークホース的に面白いという評判を聞きつけて跡を追うように視聴。野々華ちゃんさんが悔しさを見せるところや幸与さんを止めるとこがめちゃくちゃグッときた。スポーツ系はあまり見て来なかったけど熱くて良いなと思った。くるくるす〜(言いたかっただけ)

EDは軽快なギター&ベースが主張しまくっていて楽しい。 

 

【 12月】イルイミ

イルイミ

イルイミ

  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

アーティスト: JUNNA
作詞者: 降谷建志
作曲者: 降谷建志
備考: 『BEM』ED

JUNNAさんの歌唱力のヤバさはワルキューレを聴いたことがあれば分かると思う。その割にソロ活動の方は話題に上らない印象があるが、確かにソロ楽曲は結構癖があるかもしれない。個人的に『17才が美しいなんて〜』はあまりピンと来なかったというか、色々と勿体ないなあと思いながら聴いていた。

ただ最近出た『20×20』というアルバムは結構良かった。avexみたいな大味なサウンドの中で、中島美嘉と安室奈美恵の混合獣みたいな暴れ方をしていた。アニソンシーンはこの人には窮屈であるように感じてしまう。

『イルイミ』は『20×20』収録曲だがシングルが出たのは2019年で、ログを見ると当時にも数回聴いているはずなのだが、その時は印象に残らなかったのかあまり覚えていなかった。ただこの『イルイミ』、もう本当に涙が出るほど良い楽曲である。

Dragon Ashの降谷建志さんの作詞作曲であり、歌詞のリズムや言葉選びなど随所にそのエッセンスを感じ取れる。深淵で壮大な雰囲気の楽曲だが、これをJUNNAさんが真っ向から歌い上げていて、非常に感動的な仕上がりとなっていた。感謝するぜ、お前と出会えたこれまでの全てに……

 

振り返ると2020年じゃない曲が多すぎるが良しとしましょう。でも今年は旬な曲にも出会える機会を増やしたい。