くろろのたのしいディスカバリー(2021年6月)
中島愛 Birthday Eve Special Live ~green diary~(2021.6.4 参加)
中島愛さんのライブに初めて参加。フェス系のライブでも見たことがなかったので生歌を聞くのが人生で初めてだった。アルバムの楽曲を中心として歴代の人気曲も織り交ぜた構成。アルバムが非常に素晴らしい作品であるためランカ・リーとして鮮烈な登場を果たした彼女がその歌姫たる所以をまざまざと見せつける、声の表現力に満ち溢れたライブだった。
劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」(2021.6.4 公開)
7月も含めると合計6回見に行った。
TVアニメシリーズで猛威を奮った外連味溢れる作劇は、何段階も強度を増してスクリーンへと帰ってきた。「スタァライトされたい」と渇望する観客への解答は見ての通りで、やりたい放題とでも言うべきロマン砲の数々に振るい落とされそうになる。そんな過度なダイナミズムの足元に生じる疑問は「ワイルドスクリーンバロック」という免罪符であっさり切り捨ててしまうのだから恐れ入る。こちらも気持ちよく首を刎ねられるというものだ。
TVアニメシリーズの劇場版が制作される理由は様々であろうが、兎にも角にも需要が無いことには始まらない。ある種完璧とも言える幕引きを見せたTVアニメシリーズ。その補完へと踏み込む行為は、一歩間違えれば蛇足となり得る危険性も孕んでいる。
それでも観客の我が儘に応答して、ほんの僅かだけ輪舞を見せてくれた彼女たち。ラストに訪れる「演じ切っちゃった、レヴュースタァライトを」の台詞は、劇場版「少女☆歌劇レヴュースタァライト」という外伝を生み出すに至った観客と作品との歪な関係性を浮き彫りにしてみせたと共に、その円環から少女たちを解き放つものでもあった。
狩りのレヴューが一番好きです。
MOE ERA(2021.6.24 クリア)
フォロワーの紹介で知ったロシア産ギャルゲー。おそらくはDDLCを意識して作られたであろうことがパッケージやデザインから見て取れる。だがDDLCの模倣であったりパクリといったものでは決してなく、製作陣の拘りや問題意識も見えてくる意欲作だ。
設定や仕掛けが相当ぶっ飛んでいるというか相当キマっており、一種のドラッグ的な良さがある。「それを美少女ゲームのキャラクターに言わせるか?」というエッジの効いた鋭い台詞が多く、テキストの強度という意味では他の追随を許していない。更にはロシア産かつマイナーな作品だということも手伝って日本語verの翻訳がだいぶ怪しいのだが、これもテキストの無骨を助長していてシュールな面白さを生み出すのに一役買っている。
等身大のキャラクター造詣ではないのでギャルゲー的な感情移入は難しいが、制作チームのファン目線でテキストを読むという楽しみ方が出来るだろう。ウケるかどうかでなく、作りたい物を作ってやろうという精神が垣間見える。終盤では社会風刺的なメッセージ性も強くなり、鬱屈した何かを抱えた集団が作ったんだろうなと嬉しくなってしまう。現代のプロレタリア文学と言っていい。
以下にはナイスなセリフをいくつか抜粋。これら以上に読み惚れるテキストもたくさんあるのだが内容面でも体験面でもSpoilerになり兼ねないので割愛。無料なので是非。
転職活動
6月はめちゃくちゃ転職活動をしていた。コロナ渦でWeb面接が主流なので、在宅勤務の日に面接を入れたりといったことが可能なのでやりやすかった。結局6月中に内定取得。
新しい職場の方が業務量的には多いと思われる。前職は9時-17時で残業ほぼナシという公務員みたいな環境だった。新しい職場はおそらく忙しいので後悔する事になるかもしれないが、同じ場所に留まるのもそれはそれで後悔しそうだったので踏み出してみた。
踏み出した、行動した、転職したという実績が欲しかったのかもしれない。もちろん年収面とか将来性とかそういうのもあるんだけど、一番しっくり来る答えはそれなのかもしれない。何となくで就職した場所で何十年も留まることに恐怖を感じていたのかもしれない。今回の転職も広義での何となくに入るかもしれないが、でもそういう理由があるだけでも違ってくると思いたい。