アイドル事変1st.ステージ START UP, DREAM!!に参加した話

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『アイドル事変』の1stライブ、「アイドル事変1st.ステージ START UP, DREAM!!」が12/4にベルサール秋葉原にて開催。「アイドル事変』内に登場する各政党から主要キャストが出演しました。絶賛応援中の久保ユリカさんも出演ということで参加。

アイドル事変の展開としては、アプリゲームの配信、楽曲CD、そして2017月1月に放送予定のアニメ辺りが主。その他ラジオ等も展開してるけど、有料チャンネルだったりしてここまでは手を出せていない。

 

アイドル事変とは…

舞台は現代の日本に良く似た、パラレルワールド的な[ニッポン]

広がる所得格差、しのび寄る環境汚染、打つ手なしのゴミ問題、
当事者不在の議論が続く待機児童、繰り返される汚職の数々…
あふれる問題や不満に対し何一つ対策を打つことのできない既得権益にまみれた政府。
そんな八方ふさがりな状況のニッポンでついに“アイドル”たちが立ち上がった!
ヒロイン党 賛来党 スターライ党 美少女党 わかば党 サブカル党 SOS党
7つのアイドル政党から、各都道府県の代表として国会議員となったアイドルは、
ニッポンを覆う閉塞感を歌とダンスで正面突破!!
国民の笑顔を取り戻し、
輝きのオーラでニッポンを包み込んでいく!!!

 

引用元:WORLD-世界観- | アイドル事変 公式ポータルサイト

 

堕落した政治を立て直すために、アイドルが国会議員になる……というのが大筋の流れ。こう聞くとかなり挑戦的な内容だけど、アプリを触った感じだと特に重く踏み込んだテーマを扱っている訳ではなさそうだった。千葉の海水浴場でパリピがゴミをちゃんと片付けないからどうにかしようみたいなストーリーがあったような…。

 

さてそんな『アイドル事変』の1stライブ。ライブと聞いていたので色々歌うのかなと思いきや、トークイベント+ライブという形式でお届けされました。ライブ自体は3曲のみの披露だったので少し拍子抜けしてしまった部分もある。以下少し詳しめに書いていきます。

 

大体の概要と画像はアニメイトタイムズさんのこちらの記事を。


トークパート

トークパートでは『アイドル事変』についてのおさらい的なところから、アフレコ現場でのディレクションの様子、楽曲の制作過程について色々と聞けて良かった。

面白かったのが、つんく♂氏楽曲のパート割りの話。パート割りは本来「Aさんにはこのフレーズを担当させよう」と決定した上で、Aさんのそのフレーズを部分録りしていくのが主流らしい。

しかし、つんく♂氏の手法は、各声優にフルバージョンを歌わせて、全フレーズ分を録る。それを後から聞き込み、「このフレーズはこの人のを使おう」といった形で配置していくというスタイル。歌い手からすると、「曲が出来上がってくるまで自分の歌がどの部分に使われているかわからない」というところが特殊な様子だった。

ちなみにつんく♂氏はハロプロ楽曲でもこの手法を使っているようで、もしかしたら有名な話なのかもしれないけど俺は初耳でした。この手法だと本当に念入りに一人一人の歌を聴いていることになる。

作品の話のほかは、各キャストの地元トークなどが繰り広げられていた。各アイドル議員は各都道府県から選任されているが、その都道府県とキャストの出身地をリンクさせてたりさせてなかったりする。例えば久保さん演じる飯塚桜子さんは久保さんと同じく奈良出身ということになっている。

そんな訳でそれぞれ地元の良い所をアピールしたり、「あの県には勝てないけどあの県には絶対に勝ってる」的な話で盛り上がっていた。上田麗奈さんが富山県出身とのことで、富山県を控えめに推してたのも印象に残っている。

 

ライブパート

トークイベントの後はライブパート。披露されたのはwithの楽曲が1曲と、全体楽曲が2曲。飯塚桜子が所属するキラキラの楽曲を聴けるかなと期待したが、メンバーが揃っていなかったのもあって披露されず。

これに関しては正直なところ音響が微妙だった。後方のブロックだったのもあるけど音が良く聞こえない。コールで声を出すと悪目立ちする程に聞こえないので、いまいち盛り上がれない。ライブをやるには適していない会場だったように思う…。

それでもアニメ主題歌となる新曲「歌え!愛の公約」は楽曲、パフォーマンス共に素晴らしくて目を奪われてしまった。9人のハーモニーやダンスの動きなど統率が取れていて完成度の高さを感じた。これはまた見られる機会があると思うので楽しみである。

 

 

と、全体的にそんな感じ。音響含め、イベント自体は微妙な部分もあった。

まぁおそらく「アイドル事変が大好きで来ました!」という人は少なかったと思う。音源もアプリもまだ立ち上げ段階という感じだし、「良くわからんけど、自分の好きな声優が出てるから来ました」という人が大半な気がする。そんな訳で内容が多少アレでも満足度は保証されているわけです。俺もそうです。声優オタクはちょろい。

上記の通り見切り発車感が否めず、事前からもあまり良い印象を抱けていなかったけど、随所で素晴らしいポイントがあったりして期待しても良いのかなとも思えてきた。ムラはあるけど何か新しい面白いことをやってくれるんじゃないかみたいな勢いは感じる。

可能性を感じた点として、『アイドル』へのアプローチに他の二次元アイドルとの違いが見えたというのがある。個人的な印象だけど『アイドル事変』における『アイドル』はそれこそハロプロ等の三次元アイドルに近く見えた。

どこでそう感じたかというと、つんく♂氏が細かく監修しているであろう「歌え!愛の公約」を披露したときなので、そりゃそうだろという面もあるけど。歌い方がキャラソンっぽくなかったり(そもそもキャラあまりわからないけど)、振り付けもアニソンの文脈で求められるある種の「かっこよさ」とか「可愛らしさ」を追求したというより、キャストの「女性らしさ」を際立たせたものになっていた印象を抱いた。これはそもそも『アイドル事変』に「二次元(2.5次元)アイドル」と呼べるほどのコンテクストが備わっていないこともあるかもしれない。

あとは書いてなかったけど衣装がすごくかわいかったです。黄色い衣装というのもなかなか珍しい。

 

そんな感じで、今回のライブを通して、色々な意味で注目していきたいと思いました。既存の作品とはどこか違うなと思わせる何かがある気がするので楽しみです。あと久保さんがアイドル衣装で踊っている姿を見られてとても良かった。

今月から始まるアニメが成功してくれると色々と広がっていくと思うので期待したい。