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ひなビタ♪紅葉祭り(倉吉まち応援プロジェクト)に見る萌えおこし

雑記

もう先月のことになりますが、KONAMIが主導するコンテンツ「ひなビタ♪」の舞台のモデルとなった、鳥取県倉吉市に11月12日~14日という日程で行ってきました。12,13日は、『倉吉まち応援プロジェクト』と題された、「ひなビタ♪」と倉吉市がコラボしたイベントが開催されており、それに参加した形。

現地ではとても楽しめたし、「ひなビタ♪」の大きなテーマであるところの萌えおこし(萌え×まちおこし)に関しても肌で感じることが出来たので、その辺りを振り返ったり整理したり紹介したりをこの記事で少しでも出来たらなと思います。

少し長くなりそうなので簡単なもくじみたいなものを用意しておきます。

 

1.「ひなビタ♪」とは(前提共有)

2.「倉吉まち応援プロジェクト」について(前提共有)

3.イベントのようす、振り返り(感想)

4.地方創生と萌えおこしについて(考察・感想)

5.おわりに

 

 

こんな感じで進めたいと思います。

 

1.「ひなビタ♪」とは

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(画像引用:イントロダクション|「ひなビタ♪」公式サイト

 

ひなビタ♪」を知らない人に向けて簡単に紹介を。と言っても、上に貼ったイントロダクション画像の説明文が簡潔にまとまっています。詳しく知りたいとなれば公式サイトを見るのが一番良いでしょうが、一応自分の言葉でも補足紹介してみます。

 

「バンドでまちおこし」というのが大きな出発点。主人公の山形まり花を中心に、5人の少女たちが、バンド活動を通じて彼女たちの住む日向美商店街を盛り上げていこうというのが根幹のストーリーです。

彼女たちはFacebookのアカウント(実際にあります https://www.facebook.com/hinabitter/)を共同で使っており、バンド活動の内容や、楽曲制作の進捗度合い、はたまた活動とは関係ない生活の一部分だったりを交互に書き込んで発信しています。楽曲が完成しそうになればお披露目のラジオを録って公開。やがてその楽曲がiTunesで配信されたり、CDになったり……といった展開を見せます。リアルタイム性が強く、フィクションとノンフィクションの壁を感じにくいのが特徴的かなと思います。

大きな節目でシーズンが区切られていて、2016年12月現在はシーズン5に当たるでしょうか。節目節目で、シーズンの楽曲がまとまったアルバムやミニアルバムが発売されています。

下記は、シーズン1~3の楽曲が収録されたCDアルバムを買ったときに書いた記事です。興味を持ち始めた頃に書いたものなので、書きながら勉強しながらという感じになっています。

 


執筆当初はストーリーを殆ど読んでおらず、純粋に楽曲だけ聴いてみようということで感想なんかを書いたりもしています。楽曲だけ聴く分にも素晴らしいし、曲から入るのはいい道なのかと思いますが、そこで止まってしまうと魅力半分。

イントロダクションにも書かれている「楽曲が出来るまで」であったり、「キャラクターの個性・関係性」といった要素が「ひなビタ♪」の真髄であり、強みと言える部分だと思うので、FBのストーリーを読み込んだ上で楽曲を聴くと更なる感動体験が待っています。

 

 

 2.「倉吉まち応援プロジェクト」について(前提共有)

長々と書いてるのに全く「倉吉まち応援プロジェクト」の話が出てない上にこの章も前提の話なので駆け足で行きます。

さて、「ひなビタ♪ 」の舞台は倉野川という架空の都市であることが作中で示されています。この倉野川は鳥取県倉吉市がモデルとなっていることが公式に明言されており、作中のテーマがまちおこしということもあって、「ひなビタ♪」と倉吉市が連携してのイベントがこれまでに数回開催されています。

今年の4月に『ひなビタ♪ 桜まつり』と題して、大々的なコラボイベントが開催。初のイベントだったことや、声優トークショーが開催されたこともあり、大盛況だったようです。8月にも『倉吉打吹まつり』に参加する形でコラボイベントが開催されました。

そして今年の11月には、『ひなビタ♪ 紅葉まつり』が開催される予定だったものの、10月の地震の影響でイベントは延期という形に。しかし、被災した倉吉市を応援しようといったコンセプトの元に、『倉吉まち応援プロジェクト』と名前を変更して、今回のイベントが開催されたのでした。声優トークイベントが延期になるなど若干の縮小はあったものの、キャラクターパネルの展示や、商店街と「ちくわメニュー」のコラボ等が実現し、イベントは盛り上がりを見せました。

という訳で、駆け足ですが「倉吉まち応援プロジェクト」の概要を記してみました。次の章では開催中の動きについて詳しく書いていきます。

 

3.イベントのようす、振り返り(感想)

やっとここまで来たかという気持ちですが、イベントの感想だったり簡易レポ等をしていきます。

これまでに「ひなビタ♪」との提携イベントは二度開催されていますが、自分は今回が初めての参加でした(Facebookを読み切ったのが今回のイベントの直前だったので…)。倉吉を訪れるのも初だし、そもそも鳥取すら初めてでした。

1日目、倉吉駅に着くとすぐにキャラクターパネルに迎えられます。感慨深くなりながら、日向美商店街のモデルとなっている赤瓦・白壁土蔵群方面へのバスに乗ると、そこでファンの方とお話する機会に恵まれ、結局二日間ずっと一緒に行動させてもらいました。

 

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倉吉駅のお出迎えパネル。画像は見たことがあり、楽しみにしてたので感慨深いものがあった)

 

今回のイベントのメイン行事としては、「1.スタンプラリー」「2.キャラクターパネルめぐり」「3.ちくわメニュー食べ歩き」といったものが用意されていたので、二日間共にこれに乗らせていただく形で行動。オタクスマイルでパネルを探しながら一生分ちくわ食べました。ファンとしては外せない、念願の「ちくわパフェ」を食べることも出来ました(旅行中に2回食べた)。

ちくわメニューは、感動するほど美味しいとか、上品な味がするとか、正直そういう訳では決してないんだけど、気張らずに美味しく食べられるB級グルメというところで、商店街のあたたかさを感じながらいただくことが出来て良かったなと思います。

 

キャラクターパネルは商店街のお店に設置されていることが多く、ちくわメニューも飲食店で提供されているので、パネルやちくわを巡って商店街を歩いていると、色々なお店を訪れることになります。そして、商店街の皆さんと交流するチャンスも増えていきます。

1日目、翌日の定食メニューに悩んでいる中華屋さんの店主さんにメニューを考えて欲しいと言われて提案したものが翌日のメニューに本当に反映されていたり。

コラボイベントが既に終了した3日目にちくわパフェを提供している喫茶店に一人で行った際は、マスターと「ひなビタ♪」の話や、「ひなビタ♪」とコラボしてからの町の変化であったり、商店街のお奨めのお店、震災時の話、鳥取県と千葉県の関係など色々とお話させてもらいました。

とある雑貨屋さんでは、「ひなビタ♪のことがあまりわかってないから教えて欲しい!」という店主さんもいて、我々のオタク特有の早口にも嫌悪感を示すことなく耳を傾けてくれたということもありました。様々なファンと積極的に交流して、『ひなビタ♪×倉吉』というコラボにとても前向きで居てくださっている様子が印象的でした。

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じではしゃいでました(なお、地元に戻ってきてから39.1℃の高熱を出す)。

 

 

なお、公式に準備されたイベントは「1.スタンプラリー」「2.キャラクターパネルめぐり」「3.ちくわメニュー食べ歩き」でしたが、普段から様々なイベントを主催している商店街のお店が、有志でファン同士が交流出来るような企画を用意して下さっており、いくつかそれに参加させていただくことも叶いました。

夜にスポーツバーを貸し切っての交流イベントでは、楽曲にちなんだオリジナルカクテルが提供されたり、スマブラ64がプレイ出来たり(オタクはスマブラが強い)、音源と映像を流してクラブみたいに盛り上がったりと楽しい時間を過ごせました。ここで仲良くなれた方も居たので良かったです。

2日目の昼には公園に集まって『倉野川音頭』を大勢で踊ったり、倉吉への応援メッセージを一人一人書いたりと、これまた粋な企画を開催していました。

 

 

 

 

 

と、そんな形で、公式・非公式関わらず様々な企画に参加させていただけて、暖かく楽しい時間を過ごすことが出来ました。鳥取に来る前は「つまらなくなって暇になったらどうしよう」みたいな心配もありましたが、まだ周り足りないくらいなのでまたイベントがあれば参加したいなと思いました。

 

撮影した写真は下記にも。まとまりが無いけどflickrのアルバムに突っ込んであります。

 


 4.地方創生と萌えおこしについて(考察・感想)

ここからは、萌えおこしの可能性ということで、今回の訪問で萌えおこしについて感じたことや考えたことなどを書いてみたいと思います。仰々しいタイトルですが特にたいした内容はありません…

「アニメ系コンテンツ×地域イベント」といった催しに参加したことは殆どなく、最近だと「ハイスクール・フリート×横須賀」くらいでしょうか。これに関してもカレーやグルメ関連のコラボはありましたが、町全体をあげて大々的に、といったものではなかったかもしれません。有名なところだと「たまゆら×竹原」の竹まつりや、「花咲くいろは×湯涌」のぼんぼり祭り、「ガルパン×大洗」の大洗あんこう祭りは大規模に開催されている印象。これらにも参加したことはありません。

そんな訳で、ひなビタ♪×倉吉との比較対象が持てていない状態ではありますが、あくまで感覚的・主観的な部分をベースに好き勝手書いていく所存です。

 

地域住民×来訪者のコミュニケーション

 今回のイベントで強く感じたのは、地域の人たちが「ひなビタ♪」とのコラボに非常に前向きに参加してくれているということです。当然、見えていない部分では反発などもあるのかもしれません(これに関しては取材不足)が、暖かく受け入れてくれている印象が強く残っています。そして、今回の来訪の満足度の高さの要因はここがとても大きいと感じています。

まちおこし活動への参加や地域創生についての勉強など微塵もしたことのない私ですが、萌えおこしでカギになるのは地域の住民と来訪者のコミュニケーションではないかと強く思いました。その際に、萌えおこしの『萌え』を担っているコンテンツが両者を繋ぐ役割を果たす形が理想的だと思います。

作品の話になった途端に饒舌になるオタクを、倉吉の人は毛嫌いせず、むしろ同じファンのような視点で受け容れてくれました。多くの人がそうだと思いますが、とりわけオタク気質の人間にとって、自分の好きなものの話を聞いてもらえるというのは嬉しいですし、相手が好意的に受け止めてくれれば、こちらも積極的に心を開こうという気持ちになるものです。好きな作品を媒介した際の歩み寄りの速さ、結びつきの早さ、そのハードルの低さというのは、オタク気質の人間の特徴として語られる機会も多いと思います。

事実、自分も商店街の人たちと「もう一度話をしたい」、「もう一度会いに行きたい」という風に感じています。「ひなビタ♪」が、倉吉の人々と交流するきっかけになったと同時に、歩み寄る際の後押しもしてくれたような印象があります。

考察と銘打ったからには一応結論のようなものを提示するとすれば、上で書いてきたような、作品を通じてのコミュニケーションの実現が萌えおこしには重要になると考えます。その実現のためには、地域の人がコンテンツのことを理解し、受け容れるということ。そして、コンテンツを橋渡しとした交流を試みることが必要なのかなと感じました。来訪者としても、コラボ商品やコラボグルメを楽しむだけでなく、その"場所"を楽しむこと。そしてその"場所"と一体の存在である、地域の人々とのコミュニケーションを図ることが大事だと思います。

 

公式サイド×地域住民のディレクション

前章で書いたコミュニケーションの実現には、地域住民の方々に依存する部分が大きくなりそうです。となれば、公式側から地域の人へのディレクションが必要になってくるかもしれません。そんな訳で素人目線ながらもそのディレクションについて少しだけ考えてみる。

実際にこうした地域コラボを行う際に、どのような説明が為されるのか、勉強会のようなものが行われているのか、その辺りしっかりとお話を聞くことは出来ませんでした。

ただ、某店主さんと会話した内容を反芻すると、どうも細かなディレクションは行われていなかったようです。某店主さんのお店にはキャラクターパネルが設置されていたのですが、「ひなビタとのコラボでパネル置くからよろしく」と唐突に言われ(店主さんによる表現)、「ひなビタ♪」やキャラクターの基本的なプロフィールが記述された資料を一枚渡されて説明はお終いだったと言っていました。

別のお店での話は聞けていませんが、おそらく似通ったディレクションだったのではないかと思います。実際にはこれが功を奏しているように思います。某店主さんは、「ひなビタ♪」について殆ど知識が無い状態でコラボイベントに臨んだ訳ですが、それ故かファンの方々に積極的に質問するなど、盛んな交流を実現しています。

以上からも、作品の内容に関する細かいディレクションは不要なのかもしれません。最低限の設定だけ共有して、あとはファンとの交流を促すようディレクションすることが重要ではないかと感じました。実際のディレクションがどんな形で行われているのかは、今後何かしらの地域コラボイベントに参加する機会があれば、その都度取材してみたいと思いました。

 

5.おわりに

そんな訳で感想とレポと勝手な主張が入り混じった記事になりましたがおしまいです。考察部分については取材不足の状態で勝手に書いているところもあるので話半分で読んで頂けると幸いです。

とにかく今回の旅行で倉吉という場所が好きになりました。次回以降は、旅行というよりも、田舎の親戚に会いに行くような気持ちになりそうです。それくらいにあたたかくて、穏やかな時間の流れる場所でした。

現在の『ひなビタ♪Facebook』は色々とすごい展開になっているのでハラハラしますが、また落ち着いた頃にコラボイベントがあれば良いなと思います。倉吉に帰りたい。