ひなビタ♪のCDアルバムを買った話

Bitter Sweet Girls!

Bitter Sweet Girls!

 
Chocolate Smile Girls!!

Chocolate Smile Girls!!

 

 

以前から名前や関連キャラクターのことは何となく目にしたり聞いてはいたものの、しっかりと向き合ったことは無かった『ひなビタ♪』。この度そんな『ひなビタ♪』のCDアルバムを2枚購入したので、雑感だったりを記事にしていきたいと思います。

 

 

 

購入前は(そもそも『ひなビタ♪』ってどういうものなんだろう…)という初歩的なところからのスタートだったので、公式サイトのイントロダクションだったり、キャラクター紹介のページを参照、またiTunesで配信されている楽曲の視聴版等を聴いてから購入を決めました。

 

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(画像引用:イントロダクション|「ひなビタ♪」公式サイト

 

 

イントロダクションの記載からも分かるように、メインキャラクター5人によるガールズバンド『日向美ビタースイーツ♪』の楽曲及びそのバックストーリーがメインコンテンツ。『ひなビタ♪』というタイトルはこのバンド名にちなんだものなんですね。

楽曲に関しては音楽配信を中心に展開しているようで、今回購入したCDアルバムは、これまでの配信曲をまとめたベストアルバム的な位置づけになるでしょうか。

 

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(画像引用:キャラクター:山形 まり花|「ひなビタ♪」公式サイトほか)

 

キャラクターそれぞれの楽器はキーボード、ベース、アコースティックギター、ドラム、エレキギターという構成。

 

「ひなビタ♪」は楽曲だけでなく楽曲が完成するまでの過程も楽しむ音楽コンテンツです。

 

イントロダクションでは上のような記載もあるので、ストーリーやキャラクターの背景、ドラマといったコンテクストを把握することが大事になってくるのでしょう。これを書いている時点ではまだそういったところまで読み込めていないのですが、楽曲だけ聴いた限りでも非常に素晴らしかったので、以下感想など。

 

Bitter Sweet Girls!

Bitter Sweet Girls!

 

1. 恋とキングコング
2. イブの時代っ!
3. めうめうぺったんたん!!
4. とってもとっても、ありがとう。
5. 虚空と光明のディスクール
6. 凛として咲く花の如く ~ひなビタ♪ edition~
7. ちくわパフェだよ☆CKP
8. カタルシスの月
9. ホーンテッド☆メイドランチ
10. 滅びに至るエランプシス
11. 走れメロンパン
12. メンバー紹介っ!
13. ちくわパフェだよ☆CKP (練習@サウダージver) (ボーナス・トラック)
14. カタルシスの月 (練習@霜月書林ver) (ボーナス・トラック)
15. ホーンテッド☆メイドランチ (練習@シャノワールver) (ボーナス・トラック)
16. 滅びに至るエランプシス (練習@霜月書林ver) (ボーナス・トラック)
17. 走れメロンパン (練習@サウダージver) (ボーナス・トラック)

 

『Bitter Sweet Girls!』は1枚目のベストアルバム的な位置づけになるでしょうか。トラック01~05が各キャラクターのソロ曲、トラック06が5人全員での楽曲、07~11はペア曲という感じ。

女の子のキャピキャピした感じというか、アイドル風の楽曲が多いのかなと思っていましたが、ガールズバンドということもあり、骨太なバンドサウンドで聴き応えのある楽曲が多かったです。

ソロ曲ではキャラクターそれぞれの楽器が目立つ内容に仕上がっています。和泉一舞『02:イブの時代っ!』が、ベースがブリブリしていて良かったです(小学生並の感想)。歌詞はそれぞれキャラクターの性格が垣間見える内容。こちらは割と自由で、台詞調の物も多く、曲によってはかなり吹っ切れた内容。コンテクストを把握していくことで歌詞の持つ意味がわかってより最高の体験になっていくのでしょう。

『08:カタルシスの月』が正統派バンド楽曲として完成度が高いなと思います。一方で、芽兎めう参加のトラック03、07、09辺りはかなりやりたい放題の電波曲となっていました。ペア曲ではキャラクター同士の掛け合いなどもあり、レパートリー豊富で素晴らしいアルバムだと思います。

また初心者に優しいトラックとして12の『メンバー紹介』がありますが、これも素晴らしい。舞台設定は『日向美ビタースイーツ♪』の単独ライブ。良くあるメンバー紹介と同じ流れで、一人一人のプロフィール紹介とソロ演奏・歌唱が5人分続きます。このソロパートが結構長めで充実でした。キャラ同士の関係性も垣間見えて良かったです。

 

Chocolate Smile Girls!!

Chocolate Smile Girls!!

 

1. 都会征服Girls☆
2. 温故知新でいこっ! 
3. 滅亡天使†にこきゅっぴん
4. 乙女繚乱 舞い咲き誇れ
5. 水月鏡花のコノテーション
6. ツーマンライブ
7. キモチコネクト
8. ミライプリズム
9. チョコレートスマイル
10. 都会征服Girls☆ (練習@兎月堂ver)
11. 温故知新でいこっ! (練習@サウダージver) 
12. 滅亡天使†にこきゅっぴん (練習@兎月堂ver) 
13. 乙女繚乱 舞い咲き誇れ (練習@シャノワールver) 
14. 水月鏡花のコノテーション (練習@サウダージver) 

 

『Chocolate Smile Girls!!』は2枚目のベストアルバム的な位置づけ。トラック01~05が『日向美ビタースイーツ♪』メンバーのペア曲。『日向美ビタースイーツ♪』のライバルとして描かれる二人組みユニット『ここなつ』のソロ曲がそれぞれ06、07に入り、08が『ここなつ』のユニット曲。09が『日向美ビタースイーツ♪』と『ここなつ』の7人の楽曲という構成です。

こちらでは1枚目と違って『日向美ビタースイーツ♪』メンバーのソロ曲はなし。1枚目と比べて全体的にサウンドの種類が増えており、良くも悪くもガールズバンドの領域を越えていった印象があります。癖があるというか特徴的な楽曲が多く、制約が少しずつ外されてきたのかなと感じます。

『02:温故知新でいこっ!』ではバイオリンが印象的に使われており、ヒーリング系(語彙がない)の楽曲に仕上がっていて素晴らしいです。『05:水月鏡花のコノテーション』は重厚なバンドサウンドと対照的にボーカルが清涼感たっぷり、またバイオリンもアクセントとなっていて、不思議な聴き心地の楽曲でした。シューゲイザーというスタイルがあるらしいですがそれに近いのかな。04はボーカルの艶やかさが引き出された和テイストロックといった感じでしょうか。

『ここなつ』楽曲に関してはコンテクスト理解が特に重要っぽいのでアレですが、『06:ツーマンライブ』は硬質なサウンド(新しい日本語)で纏まった完成度の高い曲だと思いました。07と08はEDM色が強く、ボーカルの声質もあってボカロ曲っぽいなという印象。『08:ミライプリズム』はボーカル二人の調和が素晴らしく、歪んだギターやサビでの盛り上がりなど色々と最高な楽曲でした。

守破離でいう守ではないなという印象の楽曲、また『日向美ビタースイーツ♪』とはかなり毛色の違う『ここなつ』 楽曲も入っており、カラフルな魅力の詰まったアルバムで良かったです。まず1枚目『Bitter Sweet Girls!』を聴いてからの方が良いのかなという感じでしょうか。

 

と、そんな感じで2枚分書いたら結構な文章量になってしまいました。しかし肝になるのはバックストーリー理解とのことですから、今後各種メディアでその辺りを知っていきたいと思います。公式サイトの楽曲紹介文を見る限りでもなかなか重厚なストーリーがあるみたいですね(参照:音楽配信|「ひなビタ♪」公式サイト)。

劇中で登場する楽曲が実際にCDや配信等の音源になる(クレジットもキャラクター名義で発表される)というのは、『音楽もの』の作品でないとなかなか実現しないですよね。最近では『ラブライブ!』や『アイドルマスター』シリーズといった、『音楽もの』の中でも『アイドルもの』が隆盛を極めているように思います。ガールズバンド主体のものでは『けいおん!』の放課後ティータイムが記憶に新しいでしょうか。

『ひなビタ♪』はそんな中でも『楽曲が出来るまで』という点にフォーカスしているのが新しいのかなと思います。高クオリティの楽曲に強力なコンテクスト性が加わればそれはもう手が付けられないことになってしまうんじゃないでしょうか。

現在もソロCD5枚連続リリース(参照:ひなビタ♪ Five Drops 特設ページ)の最中だったりと絶賛売り出し中のようなので、今後ますますアツい展開になっていきそうですね。そんな訳で『ひなビタ♪』の今後に注目していきたいと思います。

 

 

参照・関連ページ

商店街音楽物語「ひなビタ♪」公式サイト

ひなビタ♪公式ポータルサイト | ひなビタ♪

https://www.facebook.com/hinabitter