『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』 感想など

 

  

『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』を見てきた話。

『リトルウィッチアカデミア』は元々アニメミライ(http://animemirai.jp/c2.php)という企画で2013年に制作された作品で、今作『リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード』はその劇場版ということになります。制作は『キルラキル』で有名なトリガー。

前半30分程度で2013年のものが上映され、後半50分程度で完全新作の劇場版が上映される、という構成になっています。つまり2013年のものを観ていなくても、劇場に行けばリトルウィッチアカデミアシリーズは網羅出来ます。「前作見てないし…」ということで足踏みをする必要は無く、寧ろそういう人向けの構成となっています。

 

前半部分は一度見ていた映像でしたが、キャラクターの性格とか少し忘れていた部分もあったので良い復習になりました。舞台は魔女学校で、主人公のアッコは校内でも随一の問題児。そのアッコを含めた3人組を主要人物とした、コメディ色の強い掛け合いが展開されます。キャラクターがデザインも言動も可愛くて最高。表情も豊か過ぎるくらい豊かです。魔法アクションシーンも鮮やかで美しい。

 

後半、完全新作の部分では、アッコ含めた3人組が落第の危機に瀕してしまい、名誉挽回のために町で行われるパレードを担当することになります。パレードと言ってもこのパレードというのは中世の『魔女狩り』を再現したもので、担当する魔女は一般市民に虐げられる役目を負うことになります。それに不満を抱いたアッコが、「自分達でパレードをプロデュースしてしまおう!」と言い出してパレードの計画がスタート、といったお話。アッコが何か言い出して、周りがそれに付いていくといったパターンが多く、ラブライブの穂乃果を彷彿とさせる巻き込み力を感じました。

ストーリーは単純明快で、子供にも受ける内容だと思います。コミカルで見ていて凄く楽しいですが、うるっと来るような展開もあって満足の内容でした。そして何より作画や音楽といった美術面が素晴らしい。音楽は大島ミチルで、世界観に合ったオーケストラ曲などがたまりません。画もめちゃくちゃかわいいし、激しいシーンでもしっかり動いていてさすが劇場版という感じでした。

 

魔法モノというと魔法少女が長らく熱かったですが、魔女ジャンルも盛り返していくと良いなと思います。トカゲを煮込んで実験したり、箒で空を駆けたりといった特徴はすごく愛らしいです。魔女というと歴史も古いため、劇場版でも登場した『魔女狩り』や、「市民からあまり良く思われない」といったファクターが登場させられるのも面白いと思います。そして何より、あの帽子が良いよね…。スーシーとダイアナが魔女っぽくて好き。この勢いで是非また続編を作って欲しい。

 

 

f:id:kuroroblog:20151011141740j:plain

 

買ったもの+特典。

主題歌がめちゃくちゃ良かったのでCD即買いでした。カップリング曲も素晴らしい。大原ゆい子さん、覚えました。パンフレットはシャレオツな感じが憎いですね。キャストインタビューでは作品愛が伝わってきて素敵でした。特典は原画3枚。ダイアナちゃんの険しい表情が貰えて満足です。

 

魅力をおさらいすると

・キャラクターの豊かな表情

・コミカルな掛け合い

・魔女特有の設定

・魔法アクションの鮮やかさ、動きの作画

・音楽(主題歌イチオシ)

 

こんなところでしょうか。アニメーションの素晴らしさを再確認出来る作品だと思います。オススメです。あんまり見ないからわからないけど、プリキュアとか好きな人は好きなんじゃないかなと思う。可愛くて健全で良い作品です。Netflixでも配信されているとのことですが、劇場で見て欲しいです。1200円だったしね。