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自作小説『スクラップ・ガール』を作成しました

雑記

小説を書いたので公開しちゃおうという記事です。公開自体はだいぶ前に行っていたんですがね。

タイトルは『スクラップ・ガール』で、家庭用の人型アンドロイドが普及した時代を舞台にしています。ある出来事をきっかけにして、1体の女性アンドロイドがごみ捨て場で回収されるのを待っている。ごみ収集車の運転手を務めている主人公がそのアンドロイドと出会って…というあらすじです。

文字数は31,412文字、文庫本で59頁くらいのボリューム。何かの縁でこの記事を見た方なんかにぜひ読んでいただければと思います。「小説家になろう」という小説サイトで公開しています。URLはこちら(http://ncode.syosetu.com/n3489cw/)。

DropboxにアップしてあるPDFファイルの共有リンクはこちら(https://www.dropbox.com/s/n76r3aovdrjkwbn/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%80%80%E7%AC%AC7%E7%A8%BF%E3%80%8020150908.pdf?dl=0)。こっちの方が読みやすいかもしれません。

 

そういう訳で、ここから先は今作の制作の振り返りみたいなことを書いていこうかと思います。自己満足ですけどね。もし読んでくれる人がいたら、作品本編を読んでからだとありがたいかなと思います。読む前でも別に問題ない内容ですが。数行空けてからスタートします。

 

 

 

 

この『スクラップ・ガール』の構想自体は去年の12月頃に生まれました。元となったのは、当時に見た夢です。女性の人造人間(アンドロイド)が、ごみ収集車の後部(ごみを積むところ)に脚を組んで座っている。収集車が走り出して遠ざかっていく間もアンドロイドは表情を変えずにこちらを見ている。という風景が出てきて、印象に残っていて、これは題材に出来るんじゃないかと思ったのが始まりです。

最初はもっと短かったんですが、肉付けしていくうちに少しずつ文字数が膨らんでいったようです。一段落したのが今年の2月くらいでしょうか。そこから放置したり、書き直したりというのを繰り返して今月ようやく完成まで漕ぎ付けたという感じ。

期間は長いけど、放置期間も長かったのでまあ文字数もそこまで多くないですね。同じくらいのボリュームの作品を1ヶ月くらいで書いたこともあるので、根を詰めてやっていればもっと早く完成したのでしょう。

 

作中では、"進化"ということに少し触れています。過去の人々が描いた夢が引き継がれていって、時には形を歪めながらも実現されていく…といったような。大きな枠組みで見ると、私たち一人ひとりが固有で抱いている『夢』や『目標』というものも、先人達の遺産である今の社会に根差しているものです。

例外なく過去の遺産の影響を受けて、人類の夢というものは広がっていきます。「月に都市を建設する」といったような夢も、「先人が月に飛んだ」という遺産があって初めて現実味を持つものだと思います。狩猟の時代に「月に都市を建設したい」と思うことは出来ないでしょうし、出来たとしても絵空事の範疇でしょう。

少なからず過去の影響を夢は受けているし、あるいは過去からずっと続いていて未だに果たされておらず、今の時代に引き継がれたという夢もあります。それらは決して素敵な夢ばかりでなく、誰かを傷付けたり犠牲にしなくてはならないものもあるはずです。

夢の連鎖・拡大という意味での『進化』は、素晴らしいものである一方で、呪いのような性格を持っていることもあるのではないか、、、そんな視点を盛り込んで書いてみました。ただもちろんそれはネガティブな側面であって、過去から脈々と引き継がれてきた夢や伝統の、暖かさ、壮大さも忘れてはいけない部分なんですがね。

 

この辺りのアイデアというか「進化観」というのはMr.Childrenの『進化論』(2015)や『Everything is made from a dream』(2000)といった楽曲に影響された部分が大きいです。sleep warpというインディーズバンドの『gene』という楽曲もあるかな。

まあどこまでそれが落とし込めているかはわかりませんが、小説という媒体で表現しようとするうちにこんなような思索に耽る機会が多くなりました。良いことなのだと思いたい。

 

と、大層なことを書きはしましたが、作品としてはまだまだだなという感じです。近未来SF的なノリですが、舞台も架空の場所であって、「何年後のこの国が舞台」といったようなしっかりとした設定はありません。

SF小説を読むと細部まで徹底的な描写がなされているので、執筆中にそういうのを読むたびに「もっとレベルアップさせなくては…」と思っては改良を重ねていきました。でもいい加減キリが無いので、この辺りで公開という英断に出ました。

 文量としては短編に入ると思いますが、それでも色々と無理やり力技で成立させてる感があるので、本格的に書く場合はちゃんと図書館に篭って資料と向き合ったり、広く深い知識が必要になるんでしょうな。

 

弁明染みた反省をしたところで終わりにしようと思います。アンドロイドや近未来SF(もどき)など、初めて挑戦するジャンルだったのでまあ楽しかったかな。次はもっと短期集中で書き上げられるようにしたいですね。